|
オーストリア南西端に位置するチロル州の大きさは長野県ほど。人口の80%が標高800m以上の山間地に暮らしている。村々は山に険しく隔てられ、かつてはそれぞれ孤立して自給自足の困苦な生活を強いられたが、それだけに独自の興味深い風俗文化を今に伝えている。
さらに、2400〜3400m級の山ふところに抱かれた大自然のスケールの大きさ美しさは格別で、それを老若男女だれでも気軽に楽しめる。それがチロルの良いところだろう。

こうした色彩鮮やかな花々がチロルのどの家にも見受けられる
 |
 |
ベルギーやオランダ王室のロイヤルファミリー(ダイアナ妃も)が常宿するチロル有数のリゾート地レッヒを、まず訪ねた。標高2350mのリューフィコプフ山頂駅まで一気に登ると、14世紀に建てられた聖ニコラウス教会を中心に花々でお化粧した家々が眼下に広がる。白銀を頂くアルプスとは対照的なまばゆいばかりの緑、清冽なレッヒの清流、絵に描いたように…、というより画家が嫉妬するほどの美しさだ。さらに私を惹きつけたのが、このレッヒの山々が秘めた自然の力だ。水晶のように透きとおる山岳湖や渓流水は、高価なミネラルウォーターそのもの(水道の蛇口からも飲める)。その水の成分はまた、土地の人のみが薬効を知るハーブを育み、それはとりわけ心臓、循環器、神経系にすぐれた健康促進効果があるという。 |
 |

ワンダルング・バスでツガー渓谷を通りレッヒ川の水源からシュプレー湖へ。ここから1時間30分〜2時間ほどのワンダルングが楽しみ
観光局のスタッフと一緒にレッヒ滞在を記念して植樹。申し込めばワンダルングの路中でOK
|