たびっと倶楽部の旅ふれあいマガジン
24号H15.3.14発刊
 
 北極点への船旅
地球のてっぺんに立つ
北極圏General Information
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 美しきトスカーナ


北極圏 General Information

基本情報
 

●「北極点」とは、簡単にいうと地球のてっぺんである。北極点と南極点とを結ぶ軸を中心に地球が自転しているためである。そこは、コンパスの針が回り続け、全ての風が南へ向けて吹くという特異な場所だ。
極点の周りに広がる「北極圏」は、1年のうちで太陽が全く沈まない「白夜」と、太陽が全く昇らない「極夜」が1日以上あり、そのうち北半球にあたる地域である。地図上では、66度33分以北の地域ということになるが、森林の北限もしくはツンドラの南限をひとつの目安として考えたほうがよいかもしれない。

この地域は、北極海を中心に、グリーンランド、バレンツ海、カラ海、ベーリング海などを含む。陸地では、ユーラシアと北アメリカ北端部、グリーンランド、アイルランドの一部、シベリア沖の島など、総面積で約3000万平方キロメートルにのぼる。

 ■気候・風土
 

●夏は白夜が続き、冬には、緯度に応じて日の昇らない極夜が続く。一年を通じて曇天や霧が多く、視界がきわめて悪い。
北極海中央部やグリーンランド内陸部では1月の平均気温がマイナス35〜40度にのぼる。意外かもしれないが、夏の最も暖かい月では平均気温が0度以下の部分がほとんどないとされる。北極圏より南側に位置していても、それを上回る寒さであることもありえるのだ。

 

 ■生物
 

●北極圏の、陸上での代表的な景観はツンドラである。凍土層にコケ類が生育、夏には昆虫類が発生。シロクマやアザラシ、セイウチ、ホッキョクサケなどが生息する。トナカイやホッキョクウサギ、ホッキョクオオカミなども活動するが、いずれも長い冬の間は、南方の森林地域へ移動する。
紀元前から人間の活動があったとされるが、エスキモーやラップ、サモイなどの諸民族が暮らしている。その生活は、トナカイの遊牧や、セイウチやカリブーなどの狩猟生活を営んでいるという。

 ■探検史
 

●北極圏への探検史は、15世紀のヨーロッパ諸国による探検時代に興隆期を経た。東洋への最短路を求め、北東航路と北西航路が開拓されたのである。
1878年〜1879年にベーリング海峡を突破。アラスカへと至り、北東航路を完全制覇した。北西航路の制覇は1903〜1906年であった。

次に北極点への探検は、1607年ハドソンに始まり、さらに高緯度へと挑戦は続いた。1893年〜1896年には、ナンセンがフラム号で漂流し、北極圏徒歩横断を成し遂げる。
人類史上初めて北極点に到達したのが1909年。7度目の挑戦を経て、アメリカのピアリーが成功した。現代より僅か100年前に満たない時だったのである。

日本人では、植村直己氏や大場満郎氏、和泉雅子氏など、極点到達の栄誉を成し遂げた類い稀な人物として記憶に新しい。