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| 散策の間に、あずまやでしばし休憩する観光客 |
| そのゆえんとなるのが西湖の湖畔に広がる「西湖十景」。山水画の恰好の題材になる絶景として、南宋の時代から現代に至るまで、人々を魅了し続けてきた。湖を1周する約15qの遊歩道には、休日ともなると多くの観光客が繰り出し、思い思いに湖の風景を楽しんでいる。このハイキングコースも、十景を前に足を止めたり、途中の茶館で休んだりしながらなら、脚力に自信のない人でも半日もあれば歩けてしまうだろう。 |
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ブラブラと歩いていると、ひっきりなしに聞こえてくるのが、「住宅街にやってくる物売りの車」風の音楽。この正体は遊歩道を循環する電動カートで、歩くのに飽きたらそれに乗る。何台も通るので、いささか間の抜けた音楽が耳についてしまう。
湖に目を移すと、対岸のお寺がゆっくり動き出し……、驚いていたらそれは豪華な遊覧船の姿。西湖には大小様々な船が浮かんでいる。そんな遊覧船よりもここでは、水に手が届くぐらいの小さな船の方が先人の気分に浸れる。西湖十景のひとつ「三潭印月」は湖の浮島に造られた3つの石塔。船の上からこの石塔ごしに月を見ると、3つに割れた月が見えるという。こういう趣きは大きい船からでは味わえないだろう。
西湖を南北に貫く細長い堤防は、宋代の詩人、蘇東坡が築いた「蘇堤」である。1089年、知事として杭州にやってきた蘇東坡は、西湖の湖底に溜まる泥を掘り出し、堤防を築いた。
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「蘇提春暁」と言われるように、蘇提は霞がかかった春の早朝が一番趣き深いそうだが、堤防を縁取る柳の緑が鮮やかな時期も美しい。
蘇提を渡り切ったところにある十景のひとつ、「曲院風荷」は、宋代に宮廷で用いる酒を造る醸造所があった場所。当時の醸造の工程が人形や模型などで再現されている「琥珀苑」で、1杯5元の紹興酒を味わう。フルーティーなその飲み口は、「風荷」の名前の由来でもある蓮の花の香りを連想させる。ここの庭園では夏になると一斉に蓮の花が咲き、その香りでいっぱいになるという。 |
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湖面を彩る蓮花には引き込まれそうな妖しさが |
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