Tabit たびっと倶楽部の旅ふれあいマガジン
30号H16.9.1発刊
Tabit30号  
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旅先で出会った 世界の芸術
海外旅行の大きな楽しみの一つは、その国で生まれた絵画や建築物などすぐれた芸術作品に出会うこと。今回は、訪れた国の芸術に触れ、その素晴らしさに感動し、大切な思い出になっている方々のエピソードをご紹介します。

“芸術”にはあまり積極的ではない私でも、バルセロナで訪れたピカソとガウディの作品には強いインパクトを受けました。ピカソは幼少の頃の作品があまりにもすばらしく、驚きました。理解出来たのはその頃のものだけでしたが、一連の流れを見ていくと難解で有名な『宮廷の女官達』などの作品も、妙にわかったような気がするのが不思議でした。一方、遊び心満載のガウディ作品の中では『サグラダファミリア』が圧巻でしたが、特別拝観中の『Casa Batllo』はガウディならではの曲線とタイルを多用した不思議空間のオンパレード。「ここで実際に生活をしている人がいるとは…、でも楽しそう」そんな感じでした。

バリ島のリゾートに滞在していた時、近くのおみやげ屋さんで絵や木彫りの置物が売られていました。すばらしい物が多かったので時間があるとよく見に行っていたのです。すると、リゾートのスタッフでスポーツインストラクターの男性(彼にはスポーツをいろいろ教えてもらっていました)が、自分も絵を描くのだと言って、彼の絵を見せてくれました。その下絵を見てビックリ! 私にはプロ級の腕前に見えたのですが、彼に言わせると「バリ島民はみんなこれくらいのものは描くよ」とのことでした。
卒業旅行で訪れたスペイン。マドリッド、グラナダと回り、最終目的地のバルセロナで出会ったものは、あの『サグラダファミリア』。まっすぐに伸びる道のむこうに見えてきた瞬間、誰が合図したわけでもないのに、友人皆がいっせいに歓声をあげ、小走りに向かう。見るものに感動を与える建築物に出会った初めての経験でした。

フランス山中のリゾート地。野外に少し色あせた大きなオブジェが点在していました。気にかけている観光客もあまりいない様子で、私も「個性的で面白いオブジェだなぁ」と思った程度でしたが、後になって実はそれがピカソの作品だと知りました。ピカソがこんな山奥で自然にとけ込んでいるなんて、さすが芸術の国ですね。 

ルーブル美術館では、たしかゴッホの絵だと思うのですが、階段の下の狭いところにも絵画が展示してありびっくりした。アメリカのデトロイト(美術館か博物館)で、エジプトの「ミイラ」の展示があったが、なんと立たせてあってこちらもびっくりした。ミイラは寝かせるものと思うのですが、立たせるのが本当なのでしょうか。

やっぱり大英博物館は圧巻でした。まったくのフリープランでロンドンにいたので、のんびり2日通いました。まわりの日本人観光客が、ツアコンの方に「私がポイントをおさえて案内します。3時間ですので…」と言われ、時間を気にしつつセカセカ歩いていくなか、のんびり好きな作品を見るのは素敵でした。学生時代からずっと見たかった、『ロイヤルハンティング』(ライオン狩り)のレリーフは心がときめき、時間を忘れて立ちつくしていたおぼえがあります。また行きたいところのひとつです。


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写真提供:英国政府観光庁
 

メキシコ・シティの近代美術館へ行った時のこと。メキシコ美術の明色を使っていても重く、暗色となると息苦しい雰囲気に気が滅入った。さぁ帰ろう、と思った矢先、出口に近い辺りにアリス・ラオンの『フリーダ・カーロのバラード』とレメディオス・バロの『逃亡』が、異世界への扉のように立ちふさがった。アリス・ラオンの色彩の美しさに心奪われ、レメディオス・バロの作品の中に秘められた物語に心踊らされた。あまりに長く立ちつくす私に学芸員が説明を試みたが、なにぶんスペイン語なので何を言っているのかわからない。ただ2階へ行けと言っているようなのでそれに従うと、レメディオス・バロの作品が小さな額縁に入れられて並んでいた。彼女の作品を見ているとインスピレーションが刺激され、SFのような、ファンタジーのような物語を自分で紡ぎだしているのに驚く。まるでエロール・ル・カインの絵本でも読んでいるようだった。1つの絵が想像力を豊かに溢れ出させることもあるのだということを初めて知った瞬間でした。 Jazzが好きで、アメリカへ行っても、アジアへ行っても、必ずその都市のジャズクラブやジャズバーなどに行ってジャズを聴きます。ハワイに行けば必ず、ハレクラニホテルのBarで、ブルース浜田さんのベースとボーカルを聴くのです。ジャズだけに限らず、アロハタワーの下のレストラン「チャイズ」で、JAKE(ジェイク)のウクレレを聴くのが私のいつものハワイです。JAKEはハワイの伝統的なウクレレというよりは、ウクレレで演奏するハワイアンポップスという感じで、彼のオリジナル曲にはハワイの海や空を感じます。

ベトナムのダナンという街を訪れた時のことです。ベトナム戦争後も残ったマーブルマウンテンの石や建築物は言葉を失う程でした。博物館で見た絵画は神秘的で、まるでどこかの田舎に来たかのように落ちつく場所でした。



八月に入ると、スコットランドのエジンバラ・タトウが始まります。町は音楽や演劇の祭典に集まる人で一杯になります。同じ頃エジンバラ城では広場でミリタリー・タトウが催されます。軍楽隊の演奏やレスキュー隊の離れ技、火の輪をくぐる軍用犬のショー等、楽しいですよ。「リリーマルレーン」や「蛍の光」等、皆で合唱して、その夜お城でお泊まりのアン王女を見送り、ホテルへ帰る頃には、日本の晩秋を思わせる夜の空気にひんやりした事をおぼえています。

家族旅行でパリのルーブル美術館へ行った時の事です。団体でひととおり見た後の自由時間に、当時小学校4年生だった娘がフェルメールの『レースを編む女』を見たいと言い出しました。その日は日曜日でガイドが入館できない規則だったのですが、ガイドさんはガイド証を隠して我々家族をその絵のある場所へ案内してくれました。娘には一生の想い出でしょう。その時のガイドさんに御礼申し上げます。

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写真提供:英国政府観光庁

エルミタージュ美術館へ行った時、楽しみにしていたルーベンスの部屋へ行ってみると、ごっそりと“貸し出してます”の張り紙が…。日本でも足立博物館に行った時そんな事があったなぁ…。玄関へ入ってすぐの紅葉の絵の横には“これはレプリカです。本物は大阪の某デパートへ行ってます”の表示。結構ツイてない。絵画も旅するんですね。

2002年にスペイン マドリッドのプラド美術館へ行きました。あまり絵画には触れたことがなかったのですが、ここの絵には圧倒されました。しかもフラッシュ無しなら撮影も可だったので、こんな有名な美術館で写真が撮れるのかと、びっくりしました。今でも印象に残る絵がたくさんあり、絶対おすすめです。

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写真提供:フランス政府観光局
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写真提供:スペイン政府観光局